えどわーどさんの日記

(Web全体に公開)

2021年
10月20日
02:17

【銀星囲碁18】十番碁 第九局

低気圧が来ているので遠くで雷(いかづち)の音が聞こえ、雨音が部屋の中にも聞こえてきます。

十番碁も終盤に差し掛かり9局目です。奇数局は人間の黒番。

いつものように黒3と高目ですが、今回は本格的に黒9と締まります。
黒11の三々もいつもどおり。銀星囲碁は白20まで打ってくれるので黒不満ありません。黒21は微妙ですが、白22と受けてくれるのを知っているのであえて打っています。

黒23のツケからの定石はこの一手のようです。
白は28ツギで29の出る選択があります。左辺側厚みを取った白としては戦いになった方がよいので29の出は有力だと思います。
白30のサガリでは最近のプロの碁ではF-16の押しが主流のようです。

いつも悩む黒31とF-16の押しの選択。今回は押しの方が7ポイントほど評価が高いようですが、黒31の一間も立派な形です。
ほかの選択肢では右辺の白R-7のツメも魅力的です。左上の黒への攻めはそれほど厳しくはなく上から圧迫するぐらいで、それなら黒としては白の模様をどう消すかだけなので作戦が立てやすい意味があります。

白42のカケは攻めが単調になる意味があり、黒45の好点を許します。
白46のマゲも身がない攻めなので打っていてありがたかった。
カタ師匠はO-3の打ち込みを推奨しています。
いずれ下辺の打ち込みの攻防が勝負とみていました。

黒57までこの黒への攻めは続きません。評価値も黒90%近くまであがりました。

白58の打ち込みから中盤の真の勝負所です。
黒59はもたれ攻めです。白は60から62と隅の黒陣を侵略してきました。
黒63と斬り合いになり黒67のところが運命の分かれ道となりました。
カタ師匠によると黒67では68にハネる一手で評価値が90%。
67、69と緩めて黒71のハネでは形勢逆転となりました。
白74のガッチャンのアテコミで黒の形は崩れています。
黒が68のところにハネていればアテコミはない手で天地の差だったようです。
右下の大石が取られては勝負あり。

144手完。白銀星囲碁の中押し勝ち。

消費時間はえどわーど25分30秒、銀星囲碁11分49秒。

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