PhoenixGoは中国テンセントがAlphaGo Zeroの論文を元に開発した囲碁AIソフトです。
開発から7年くらい経っていますが、世界的大企業のコンピュータ資源を存分に注ぎ込んでいるだけあって未だにその実力は色あせません。
別名「金毛測試」、BensonDarr、cronusという名前でも知られます。
このソフトが編み出した金毛流という布石は未だに有力視されています。
黒番で打ちましたが、50手ほどで白のPhoenixGoが99%以上の評価値となるなど桁違いの実力で圧倒されました。
KataGoの一致率も90%ほどと10秒の考慮時間にもかかわらず正確さには舌を巻きます。
ヨセは適当に流してくるので細かくなり4目半差でした。
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(図1:局面図)
左下で黒が妥協したので白がややリード。
白△と打った局面で早くも黒の正念場です。
左辺を楽々囲わせてはいけなかったようです。
実戦は常識的に黒Aと上辺を構えました。
ここでは左辺に黒Bと打ち込んで勝負するべきでした。
(2図:実戦進行)
黒1と上辺を開いたので白は悠々と白2と左辺を囲い理想的な構え。
黒3の三々に入って白の地を削減しに行きますが、黒13まで隅を収まったものの外側の白が厚くなって形勢が悪化しています。
上辺の白◎のコスミが光り、白14の打ち込みで黒の薄みが際立ってしまいました。
(3図:検討図)
左辺打ち込みを急いで忙しく立ち回る必要があったようです。
KataGoで検討した一つの変化です。
左辺打ち込みから、手順で上辺の守りに回る調子を得ます。