岩手県支部対抗親善大会が今年の8月31日、9月1日の一泊二日で行われました。
今年は釜石支部と山田支部が合同で主催し、開催場所は大槌町の吉里吉里(きりきり)にある三陸花ホテルはまぎくでした。
ホテルは浪板海岸の海際に立っており、震災時は3階まで津波の被害を受けたそうです。
日本棋院からは関達也常務理事(四段)が来県しました。
第一試合は女性囲碁の会の不来方会Aチームと。
大将は外柳是聞(せぶん)五段のお母様。
私は副将でした。この大会はハンデ戦で私が六段、相手が二段なので4子局でした。
https://gokifu.net/t2.php?s=1391734758064519
(局面図1)
白1とトビましたが、Aと渡った方がよかったようです。
黒2のノゾキが奇抜な手でしたが、白のワタリを防いで実は好手。KataGo師匠も絶賛の手です。
打っている最中は(なんか級位者の様な手だなぁ)と内心バカにしていたのですが・・・
白7は先を急ぐあまり自らの弱石を顧みない悪手。
次に黒Bと包囲されるとたちまち窮地に立たされるところでした。
白7では一間トビかB付近に頭を出す一手でした。
置き碁で白を持つと焦って先走り勝ちになりますが、どっしりと本手を打って構えるくらいでないと。
(局面図2)
白1の切りは打ちたい手ですが、局面図1同様先走り気味です。白Aと頭を出すくらいでした。
部分的に黒2は好手ですが、黒Bノゾキから黒C辺りに打って右辺を封鎖するのが有力でした。ここで碁が終わっていた可能性もありました。
黒4以下ぐんぐん押して行ったのもセンスがあります。
部分的には黒4ではDと左辺を受けるのが最善ですが、豪快に外回りで局面を狭く持っていきます。
黒8ではBノゾキから黒Cで白は参っていました。
評価値もずっと黒100%目数差40目以上をキープしていました。
ヨセもしっかり打たれて負けを覚悟していましたが、最終盤のダメ詰まりで事件が起き逆転で勝ちを拾わせていただきました。