奥州地区、雨が上がりました。
まだ、どんよりとした天気です。
岩手棋聖戦県南予選三回戦、お相手は第22回(昭和57年度)アマ十傑戦の県代表になっているA倍さんです。
若くして県の強豪にのし上がったベテランです。
20年ほど前にアテルイ杯という奥州地区の大会があった時に初めて手合わせいただきましたが、奥州地区(その頃は水沢市)にこんな強い人がいるのか、という強い印象を持ったのを覚えています。
この碁も黒番。
1図は白32と右辺を守った局面。
白32は実は急ぐ場所ではなく、KataGoの評価が20ポイントほど落ちました。
右下は堅固な構えですし、右辺白も右上へのカカリと実戦の32が見合いのところなので1手かけて打つところではありませんでした。
その前の黒23と澄ました様な手もKataGo師匠の最も嫌う手で評価が下がっています。N-5から押し切って右辺に地を与える代わりに下辺の白を攻めてポイントを挙げなさいと言っているようです。
次の黒33は中途半端な手。一番厳しいのは一路右(E-7)。次善は一路下(D-6)で隅の守りを重視。どっちつかずの黒33が一番評価が低い。
2図、実戦は形になずんだ割込みですが、図のようにこすんで左右を割いていくのが厳しい。
碁は形で打つものではなく攻めと守りの効果をちゃんと考えて打ちなさい、と言われた気がします。
黒51は手ぬるく、F-6のノゾキが厳しかった。実戦は白に左下をうまく捨てられて白58と左辺を先手で割られたのは痛かったようです。打っているときは実利を取れて喜んでいたのですが・・・
3図は右上のツケからの定型で黒65とサガリ実利を取ったのですが、この局面では上辺の攻防が重要で黒Q-15と押す一手でした。
この碁は白番A倍さんの8目半勝ちでした。
https://gokifu.net/t2.php?s=4901665381068115
コメント
10月10日
15:11
1: えどわーど
KataGo師匠からダメ出しされる手。
・急ぎではないところに打つ手
・攻め、守りどっちつかずの中途半端な手
・守るだけの固い手
・戦いの最中に地を守る手
・次に狙いのない手
10月10日
15:18
2: 侑那
急ぎではないとこに打つ手・・ それは納得^-^
攻め、守りで迷った時は・・ σ(゜-^*)なら守るかな。
ダメ出しされても、σ(゜-^*)は固くなっても 守るとこは守らんと思うけどd(゜ー゜*)ネッ!
終盤だと 狙いのない手って言われてもね^^;;
10月10日
15:25
3: えどわーど
ゆっきー、コメントありがとう。
攻めは最大の防御なり、という格言もあるので攻めて弱いところをうやむやにしてしまうという作戦もあるのだ^^
私も守り重視派で「手ぬるい」とKataGo師匠にいつも怒られます。
ヨセは基本は目数が大きいところを打つのですが、味があるところは見た目以上に大きかったりして、手があるかないかという微妙な局面も発生し、実は奥が深いと思います。
10月11日
09:01
4: わかめ
黒23や33なんて普通に良い手に見えるし実戦なら自分もこう打ってしまいそうです・・・KataGo師匠は厳しい^^;;;
ただ戦闘狂の自分としては黒39手目で左右を割くのや、F-6のノゾキは見逃さなさそうです(^_^)v
10月11日
13:03
5: えどわーど
ぼぉーっと何も考えずに形だけで打ってしまうことがあるので、わかめさんを見習って少しは戦う意識を持ちたいと思います。
10月11日
18:02
6: 侑那
6段超えると、味があるとこも あっさり 手入れされるから^^
やっぱ 普通に大きいとこやね。
10月11日
19:26
7: えどわーど
味も含めて大きいところがわかる人が強いってことなんだろうね。