JCC会の一局で向3子逆コミの碁を題材にして検討します。
お相手の方は若い方で囲碁歴も浅いようですが熱心に取り組まれているようで立派な有段者です。
3子局だとコミにすると30目以上の差がありますが、序盤で無理に碁にしようとするとたいてい失敗するのは、これまでの経験で私もさすがに学びました。
(1図)
局面図は序盤でなんとか10目くらいは差を詰めたかという局面で、ここまで白は手堅く打って弱い石をなくして下辺の黒模様をなんとかしないといけない局面です。
黒は白1に対し3に受けるのは利かされと4の置きを狙って黒2と外しました。白3は黒が手抜いたので喜んで這ったのですが、ここは放置して下辺aやBに先着するところだったようです。白1のところでも下辺打ち込みをKataGo師匠は推奨していました。
それほど下辺が急場のようです。
黒4の置きは急所ですが、ここでは下辺黒aにまわるのが良かったようです。
実戦、黒6までえぐられて眼形を脅かされた白はおとなしく白Aと受けましたがKataGo師匠的には目数で5目も損な手で、ここでは白Bや白Cと技をかけるタイミングだったようです。
(2図)
外側の黒を攻めながら守らないといけない局面でした。単に守る手は23目差ですが、それ以外は2目以上得な手がごろごろあります。
もちろんちゃんと読んで先行きを見通さないといけませんが。
(3図)
KataGoの想定図です。下辺は捨て石にして中央に出て黒の一団を攻める態勢を作る構想です。
この碁は後半なんとか追いついて白勝つことができました。
https://gokifu.net/t2.php?s=1001698470026302
コメント
10月28日
14:34
1: わかめ
最近は、(お相手が段級位が下の方でも)お相手が序盤で大崩れすることって少なくなった気がします・・・
私自身はは良くあるのに(笑)
10月28日
16:40
2: えどわーど
わかめさん
手堅く打ってくる下手はなかなか捉えるまで大変ですが、私のようにヨセで差し切る碁を目指すタイプにはとても勉強になります。
大会で持ち時間35分とかだとヨセの時点でほとんど時間が残っていないので発狂しながら打つことになって辛いのですが^^;;
明日まさに35分の団体戦なので発狂しないで済むように頑張ってきます。
10月30日
08:38
3: えどわーど
35分ではなく40分でしたが、四局とも残り1分を切ってまさに発狂しながら打っていました。時間切れはなく全て整地する碁となりました。
定先10目勝ち、互先黒番6目半勝ち、定先13目勝ち、定先3目勝ち。
なんとか副将で4戦全勝できました。5人制の団体戦でチームは3位に入ることができました。
10月30日
08:42
4: えどわーど
五段での出場でした。
なぜ六段じゃないの?と相手チームからクレームが出ますが、規定では六段免状所持か県大会ベスト4経験者が六段を名乗れることになっています。
六段を名乗りたいのは山々なんですが〜、といつも返答していますw