県南都市対抗戦第4局を題材に両ガカリされたときのツケる方向について考えたいと思います。
両ガカリされたとき、いつもどちらの石にツケるか迷うのですが評価値をみると大差ないことが多く、最近は適当に(こっちかな?)という感じで割り切って打つようにしています。
ところが場合によりツケる方向によって評価値が大きくかわることがあります。
今回の題材がまさにその例でした。
(1図:局面図)
実戦は上辺の白△の方にツケて行きました。「強い石にツケよ」の格言(?)に沿って右辺の攻めを念頭においた手ですが、この局面では右辺の白石にツケるのが正解でした。
どういうことでしょう?
常套手段の白4に対し、黒5と切る手が成立するからです。
なんと黒7のカカエがシチョウになっていて白8でシチョウが逃げ出せません。
暇な方は目で追ってみるなり盤に並べて確認してみてください。
黒9と抜いた外勢が右辺の立派な黒模様を形成しており好形です。右上隅の白地も大きいですが、R-17に黒から切る味も若干残っています。
(2図:解析図)
言うても右辺側へのツケは上辺側へのツケと比べて1目弱良いという程度ですので、あまり気にするほどのことではないです(笑)
(3図:想定図)
KataGoの想定図です。
左下黒11アテの次は常套手段のB-3サガリではなくB-4へのハネなんですね。この手も状況によるのでしょう。
(処方上の注意)
両ガカリからツケノビの後のキリの手段はシチョウが良い事、模様が形成できること、の条件がそろわなければ成立しません。
コメント
11月05日
17:10
1: まいどー(^笑^)/
|ω')コッソリ (訳:('ω')ノ
なぁるほどーΣ(ロ∀ロ ;;;)?!
11月05日
22:53
2: えどわーど
まいどーさん
コメントありがとうございます。
私自信ツケノビた後の切る手の存在を忘れていました。機会があれば打ってみたいと思います。