岩手県南都市対抗囲碁団体戦の第2戦から。
互先黒番でした。
高目から一間ジマリに打てればまずまず不満はありません。
(1図:局面図)
右辺を黒が2線のノゾキから利かしまくって、白は全部手堅く受けました。
私はかなり利かし得と思っていましたが、実際のところ右辺の白△の一団は厚い形でそんなに悪くありません。
右辺の白が鉄の様に固いので相対的に右下隅一間ジマリ周辺はやや薄い状況となっています。
ここの状況判断が甘かったのが反省点一つ目。
左下隅は白のケイマシマリへのツケから二段バネで良くできる形ですが、白ハサミがない形での突き抜く形はやや打ちすぎの感があります。
黒1は形の急所。白2は軽い手ですが薄いとも言える。
黒3のノゾキを利かし黒5と下辺に展開しました。
黒3のノゾキでは
G-3G-6と中央構えるのが本手でした。
黒7の受けも手抜きで
G-6構えるか他の大場に向かうところだったようです。
黒3と利かしたので黒3子は軽くなったと判断して黒9と明確に三子を捨てに行ったのですが、黒7と受けて根拠を奪って白の攻めを志向したのに一転三子を捨てるというのは作戦的に矛盾していたようです。
この判断ミスも反省材料です。
黒9ではdとタケフに打って力強く打つのが最善とKataGoは指摘しますが、やや険しい道になります。
下辺の白aの打ち込みを見られているので白を攻めながら下辺をカバーする意図があります。
黒9では一旦ここは放置して左辺黒bや上辺の黒cのツケ(この形では頻出形です)に回るのがベターだったようです。
(2図:解析図)
黒9(C-7ツケ)は20%超評価値を落とし約4目損な手だったようです。
(3図:想定図)
KataGoの最善手のタケフだと全局的な戦いとなり、私には少し打ち切れないと思いました。
この碁は35分ギリギリまで使い持ち時間が切迫しましたが、無事終局できて黒10目ほど勝ちました。
https://gokifu.net/t2.php?s=4301699331705561
コメント
11月08日
18:26
1: 春海
(1図:局面図)の説明で、
「黒3のノゾキではG-3と中央構えるのが本手でした。
黒7の受けも手抜きでG-3構えるか他の大場に向かうところだったようです。」 とありますが、
G3にはすでに白石があるし、そもそも「中央」ではありません。「G17」の誤りかとも思いましたが、それなら「構え」ではなく「打ち込み」です。というわけで、この部分が意味不明でした。
すみませんが、もし何かの間違いなら、訂正の上改めて説明してくださるようお願いします。
11月09日
07:36
2: えどわーど
春海さん
ご指摘ありがとうございます。
G-3はG-6の間違いでした。中央というのも少し表現がおかしいですが、そのままとしました。
三子はまだ種石なので簡単には捨てない方が良いということのようです。
二線のノゾキの後に三子を捨てる変化を見たことがあり、真似てみたのですが、周りの状況次第で判断が変わって来るようです。
11月09日
18:44
3: 春海
ありがとうございます。分かりました。
G-6は、三子を捨てない前提ならとても良い着点ですね。