最近の囲碁はAIの影響もあり布石・序盤は足早に展開するのが主流となっています。
囲碁の序盤戦は大場がゴロゴロしており、部分にこだわらず大きいところにどんどん回るのがよいという考え方ですね。
久しぶりの金曜会(有段者による練習碁会)での向二子局から。
この碁は序盤はイマイチでしたが中盤以降に相手の打ち過ぎに乗じて勝つことができました。
https://gokifu.net/t2.php?s=6791712147320732
2子局はKataGoの評価を見ると最初は黒20目弱ほどのリードで始まります。
白は20目先を走っている黒を追いかけていく展開となります。
(1図:局面図)
三々定石で白△スベリで一段落ですが、黒1とコスミツケてきました。
白は2ノビが普通の応手です。
黒3と押しは手厚いですがAIからするとよくない手のようです。
黒3ではAとハネ、白Bのオサエに黒Cとハネ出すのがよくある変化です。
(2図:実戦図)
黒△の押しに面食らったのか白1のノビは酷い手でした。せめてハネるところ。
黒2、4に対しては白5のカミトリで白悪くない。
白9では10にノビキリでした。黒Aで三子はほぼ制されますが先手を取って大場に回れます。
白9でも悪くなかったのですが、三子を助けるならせめてJ-4とケイマに構えて黒の攻めをみるところでした。白9は単に下辺を守っただけの手です。
(3図:解析図)
白15(2図の白1ノビ)では手を抜いて左辺のヒラキに回るところだったようです。確かに白は手抜きで特に問題はないようです。