えどわーどさんの日記

(Web全体に公開)

2024年
04月03日
02:13

大違い

石が競ってくる場面では繊細な感覚と読みが求められます。
女心を読み取れない木偶の坊のような鈍感野郎ではいけない。いけない、とはわかっちゃいるが・・・

搾りかすの碁を突っつく会最終回です。
(再掲)
https://gokifu.net/t2.php?s=7061711810097924

(1図:局面図)
黒△と継がれて、「さあ、下辺が薄い。どうしたものか・・・」と小考後、白1と打った手が不用意でした。黒2、4のハサミツケが飛んで来ました。白はすでにポイントを奪われた形ですが、失点を最小限に抑えたい場面です。

尚、KataGo師匠によると白1では白Aハネが喫緊の急場で左辺削減に向かうところでした。手がありそうで先が読めずに保留していたところです。
ポンコツ人間なので読めないのは仕方ないとして下辺は素直に白Bと守った方がまだマシでした。

(図2:実戦図)
黒のハサミツケの痛打に対し慎重な対応が求められましたが、実戦は無造作に白1とツギ。黒2のサガリが先手で下辺を破られました。
黒6とバックは必要ですが、白のダメを詰めて繋がっているのがポイント。
白11まで活きた後、黒12がド急所になりました。
実戦はその後左上にも回られて10目近いリードを奪われて敗色濃厚となりました。

(図3:解析図)
図2の白1では同じツグのでもM-2にツグのが正解のようです。
黒N-4にノゾいて先手を取り黒N-2に押さえれば同じではないかと思われるかもしれませんが、黒が繋がっているポイントが図2の黒6ではなく右下隅の白のダメが詰まっていないので大違いです。
それでは黒N-4ではなく黒O-4(図2の黒6の着点)で利かせば良いのでは?という疑問も出ますが、今度は白はM-4のツギではなくL-4と働いた手で継げます。これも大違いです。

ちょっとの違いで大差になる囲碁の奥深さを感じた瞬間でした。銀星囲碁君、KataGo先生ありがとうございました。