ネタ切れのため、朝日アマ地区予選の最終局を題材に出がらしのお茶をすするシリーズです。
(再掲)
https://gokifu.net/t2.php?s=9011713579550575
AIベースの囲碁ソフト(KataGo 40b)で各局面100万プレイアウト程度で検討した結果ですが、今回の様な相手の一方地になりそうな大模様は基本囲わせる方針で問題ないようです。
■消しのライン
消しのラインは模様の先端同士を結んだ線の真ん中あたりを基本に形勢によって深さを調節します。
■形勢判断
形勢は目算だとぶれるので、他の隅や辺の折衝で損していなければ模様対地の対抗形なら地を取っている方が若干有利とみて問題ありません。
■模様側の方針
できるだけ外側から攻めて相手側に致命傷を負わせるぐらいの気迫で攻めることが基本になります。
相手の石を取ったり潰すことにこだわると一気に形勢を損じるので兵の引きどきが重要になります。
■模様の中でサバく側の方針
重い石を作らず、相手の模様を囲わせる方針でかわすことをモットーとする。
相手の攻めが甘い場合は後手でも模様の中で活きた方が良い場合もありますが、軽く消して先手を取って大場に回るのが吉のようです。
(1図:解析図)
打ち込んだ白の2子をどう処分するかという着点が多い印象です。
(2図:想定図)
最初の白2子を大きく取られても問題なし。
白9と黒10の利かし、白11と黒12の利かしぐらいのライン(元々の消しのラインの少し外側)で全然問題なしです。
人間的にこれで足りているという判断は難しいですし、これから中盤、終盤が勝負ということには変わりありませんが、こんなもんで問題ないという感触がつかめれば十分というのが今回の対局から学んだことです。
どんどはれ。