布石の段階では大きなところがゴロゴロしていて、よほどのタイミングでない限り相手の手に手抜きし放題だし、どこに転がしても決定的な差が生まれることが少ないようです。
とは言え着手には明確な優劣があるはずで、それを言い出すと今度はとたんに難解なことになります。
ミクロな差は突き詰めても人智が及ぶところではないしAIにも現状では解明しつくせないはずです。
なので布石で時間を使うのはやめようと思います。
叶や杯一局目の続きです。
(再掲)
https://gokifu.net/t2.php?s=5161718621955202
(1図:実戦進行)
左上はよく実戦に現れる一間バサミの定石です。
定石の後、白△とツケる手が有力です。
実戦は黒1の上ハネから白10までとなりました。
白8の利かしは上からの利かし(B-16)がなくなるので痛し痒しですが黒からCのカミ取りも大きいので妥当な着手みたいです。
黒9と受けこのあと黒AやBのツケが残るので不満ありませんでしたが、KataGoによると黒9ではDのケイマの方が働いているとのことです。
この後、白Dに回る手も大きく、そこに白から打たれたら黒E等備える必要がありそう。
さかのぼって黒1では手抜きもあり、黒アのカド、黒イの押し(白から打っても大きい場所)、黒ウの三々入りが考えられました。
白△への応手としては黙って黒2と下がるのが有力ですが、白は利かしとみて右上の両ガカリ等他に打つようです。
下ハネ(黒6)も似たようなもので白オサエ黒ツギまで利かして白は手を抜きます。
実戦の黒1は先番の黒としては手厚く打ち進められるので悪くなく、手厚い碁形が好みの棋風にもマッチしていて良い選択だったと思います。
(2図:解析図)
黒19の候補手の参考まで。
(3図:変化図)
KataGoの示す想定図ですが、黒1のカドに白2ハサミ。そして黒はここを放置して黒3の上ハネとあまり参考になりません(笑)
コメント
06月19日
09:07
1: 学園先生
えどわーどさんの碁をいつも拝見してて
「こういう感じの棋風」
なんだろうなというのを思いますが、割といろんなタイプの
碁を打たれているように思います。
私もたまにイベントに参加しますが、先日出た時は1局の碁を
最初から決め打ちしてます。
例えば、今日は両三々で打つと決めて、ずっとヨセみたいな碁を
1局を通して打つ。
意外と打ち切りの碁には向いてるなと思った次第です。
(一応当日は全勝でした♪)
06月19日
22:26
2: えどわーど
学園先生
コメントありがとうございます。励みになります♪
私の碁を自己分析するとどんくさい碁です。AIが出てきてからその思いはさらに強くなりました。
最近は足早な碁を心がけていますが局面によっては手厚く打つことも大事だと思うので、その辺の見極めが課題です。
07月10日
15:04
3: 学園先生
雨大丈夫ですか?
07月11日
22:54
4: えどわーど
学園先生
お気遣いありがとうございます。
ここ2,3日結構降りましたが大丈夫です。
今度は九州や四国、西日本がたいへんですね。