棋聖戦Sリーグ井山、芝野戦での布石でダイレクト三々の攻防に着目しました。
(9月25日に図を差し替え、内容も追記しています)
左上と左下、いずれも黒番の井山三冠が三々に入り、同じ定石です。
ビックリしたのは芝野名人が隅をハネずに単に二段バネした変化です。
(1図、2図)
通常は隅をハネてから二段バネするものだと思っていましたが、左辺が黒重複気味なので互角の変化となっています。
左辺のポンヌキが大きい局面では考えられない変化ですが、碁とは盤全体を見て打つものだということを再確認させられました。
(3図)
白番芝野九段の左辺の打ち方は右下のコウを見据えてのものと見ていたら、実戦は右上にコウ材を求め黒井山九段がコウを解消。
流石に右上の連打では黒にポン抜きを許しており、コウ材としては物足りなかったようです。左辺の白D-13のアテなどをコウ材にするべきでした。
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