4月29日に行われた叶や杯2回戦より。
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1回戦八段相手に先の碁で快勝したあと、2回戦では同学年のkanさんと当たりました。kanさんも八段なので先の手合いです。
kan八段は一昨年のアマ本因坊県代表で県代表には9回なっている強豪です。昨年の東北六県大会代表にも選ばれた県トップ選手の一人です。
この碁では何気なく(無自覚に)形になずんで打って形勢を悪くしてしまいました。この形勢を悪くした中盤の10手を反省したいと思います。
(1図:実戦進行)
白が右辺でツケノビた局面から10手ほどで黒は形勢を損じます。
ここまで先番の効力を維持して評価値90%(目数差5目強)でしたが、10手ほどで評価値36%(目数差-2目弱)まで転落しました。
(2図:ポイント1)
1図の実戦黒1ではKataGoはP-7オシを推奨。形でつい実戦のブツカリを反射的に打ってしまいましたが、白を強化することで近接する黒の一団に影響しました。
(3図:ポイント2)
1図の実戦黒1はまだ罪は軽い方でしたが、黒3のハネは明らかに仲間の黒石に迷惑をかけています。
KataGoはO-11の地点を推奨。白にプレッシャーをかける手ですね。白に迫りつつ、自分の石を強化する一石二鳥の手でした。
形だからと安易に打つのではなく、
自分の石と相手の石の強弱をよく見極めて着手することが大切です。
この碁はリードされたまま最終的には時間切れ負けとなりました。