赤旗名人戦の県大会4回戦では女性の強豪S籐さんと対戦しました。
5年ほど前の当棋戦では敗れている相手です。
それ以来苦手意識を持っており、盛岡支部例会でもやられっぱなしです。
S籐さんは高校時代に高校選手権女子団体戦で全国優勝したメンバーで、当県では全国優勝は男女合わせてこの時が唯一の記録となっています。
白番でした。
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左下の白は取られましたが、黒3手かけているのでそれほど白痛くなかったようです。
勝負の分かれ目は上辺で黒57と下がった手が1手パスに近い緩手で、白が優勢になったようです。
最後は右下の黒の大石が頓死して白中押し勝ちとなりました。
(1図:実戦進行)
黒1のカカリが左下の
シチョウアタリになっているのをうっかりしました。白2ではAと出切りを防ぐところ。
黒3ではすぐに黒11からの出切りを打つべきでした。
黒13のキリには「切った方を取れ」で白14と抱えるほかありません。
黒17までシチョウで取れて部分的には黒大成功ですが、右上方面の黒が重い石になっているので白18のワリウチでは白Bと攻めることができました。
(2図:変化図1)
1図の白2ではコスミ(当図白1)で出切りを守るべきでした。
黒2の両ガカリには白3のツケノビの変化が予想されます。黒6のツケならば、この配石では白7のキリが成立します。
白9のシチョウがよく右辺方面に模様ができるのがこの変化の条件です。
白悪くない変化です。
(3図:変化図2)
1図の白18(当図A)では右上の黒が開いていない弱点を咎めて白1とはさむべきでした。
今すぐシチョウを逃げ出されるわけではありませんが、前もって黒2などとシチョウの逃げ出しを防いでおく相場。
形勢はまだ互角ですが、白3の攻めが強烈で白の流れがよい。