名人戦第三局をYouTubeで観戦していて、気になる解説があったので検証したいと思います。
羽根直樹九段「黒の手数は6手なので、黒は攻め合っている白の外ダメを4手以内に維持する必要があります(※なぜかA-15のダメはカウントしないことになっていた)」
下島陽平八段「へぇーっ、そうやって数えるのですね!」
終局図で確認すると黒の手数は7手のようです。下島八段も7手と思っていたようですが羽根九段に合わせていた節があります。
羽根九段がダメの数を間違えていたかどうかは些細なことなので脇に置くとして、攻め合いの法則のような為になる話だと思ったので日記に取り上げたいと思います。
攻め合いの法則
攻め合っている石同士で相手のダメの数(目があるかどうかは不問)に対し自分の石の外ダメ(目の箇所も外ダメとして数える)の数が同数になれば相手の石のダメを詰めて行って攻め合いに勝つことができる。
ここで自分の石の外ダメとしているのは、攻め合いの場合相手の石を取りに行くときはお互いの共通内ダメを詰める必要があることが関係します。
自分のダメを自分で詰めることになるので内ダメの数は無視しないといけません。
自分の石の外ダメの数が相手のすべてのダメの数と同数になったとき、相手の石を取りに行けるという理屈です。(ダメの数が同数のときは先に詰めた方が勝つ)
相手が外ダメを詰めてきても先に石を取り上げることができるということです。
中央白△と右上白×の一団は黒から打てば取れますが、すでに大局上関係ない石です。
終局図から黒1と白のダメを詰めたらどうなるか。
黒9まで進めると黒のダメ(□)が6手、白の外ダメ(◇)が6手で白番なので白攻め合い勝ちとなります。
白からダメを詰めなければ最低でもセキなので、黒の一団を取りに行かずとも右上の白を活きるなり、中央を打つなどして白の勝勢は動かない状況でした。
https://gokifu.net/t2.php?s=3981696721846349