えどわーどさんの日記

(Web全体に公開)

2024年
04月16日
00:54

ヨセの感覚と読み

金曜会の練習碁の続きです。
ヨセで大事なのはどの手が大きいかの感覚的なものと、その感覚を裏付ける丁寧な読みと手の大きさの確認です。
特に死活に絡むヨセは読みの正確さによって雲泥の差となります。
今回はそんな高度な話ではなく、黒が単に勘違いによる失着を打った局面です。

(再掲)
https://gokifu.net/t2.php?s=1371713099808704

(1図:局面図)
中盤で追い抜かれてリードされましたが、根気よく追走してついに追いつけるチャンスを迎えた局面です。
実戦は後続の手段があると錯覚してAのツギ。当然ここは白に手抜かれて他の大きなヨセにまわられてしまいます。黒の出には白はゆるめて何事もありません。

黒Aでは右下Bのトビコミが大きいヨセで形勢不明に持ち込むことができました。黒Cのサガリでも(白は受けてくれませんが)細かい形勢でした。

同じ1子を継ぐにしても黒Dがタケフのノゾキを見て働いた手です。

(2図:解析図)
左上の先手を決めてから右下トビコミに向かうのがそつのない手順のようです。
実戦のツギは評価値50%以上大暴落の手でした。

(3図:想定図)
右下の黒5トビコミに対し白6ツケ、黒はここを利かしと見て黒7や黒13の大きいところに回ります。白12のアテに対してコウ含みで手を抜くのがニクイ手順です。