えどわーどさんの日記

(Web全体に公開)

2024年
04月19日
18:40

難しい形勢判断

朝日アマ地区予選の一局の続きから。

(再掲)
https://gokifu.net/t2.php?s=4081713292473639

左辺の模様を制限することを方針として黒は打ち進めました。
形勢はわずかに良い流れでしたが、左辺の攻防で形勢が逆転します。

(1図:局面図)
黒1と平明な一間トビに対し、白は上辺キリの黒一子を抱えて手厚い守り。黒3は左辺を割って模様化を阻止して私的にはイメージ通りの進行でした。白4、白6で黒にプレッシャーをかけながら左下隅の地模様化は石の方向として妥当な着手と思います。
黒7と白8の利かしの後、黒Aの隅の侵略と黒Bの連絡重視の厚い手が考えられます。

(2図:経過図1)
実戦は黒1と三々入り。悪くはない選択ですが、KataGo師匠によると1図の黒Bの連絡重視の厚い打ち方が勝るようです。
白10オサエの後、黒は堅ツギの予定でしたが、予定を変更して黒11、13と敢えてコウの手段に訴えました。
急に左辺の黒が攻められることが怖くなったためです。コウ材で左辺強化して隅は捨ててもよいと思いました。
それなら最初から1図の黒Bと守っておくべきでした。

(3図:経過図2)
黒2の出に白3とコウを解消。正しい判断の様でした。
黒4で黒も手厚い形を得たのですが。

KataGo師匠の判定は白の評価値95%(5目以上良し)で優勢。
私は悪くない取引だと思って実戦では打ち進めました。
ヨセをうまく打ったにも関わらず、最終的に1目半しか勝っていなかったので(なんでかな?)と疑問に思っていましたが、後でAIを使って検討してみたら、そもそも形勢判断が間違っていたというのが真相でした。