囲碁AIソフトの普及で一番変化があったのは布石です。
以前は定石とされていたものが、あっという間に否定されて打たれなくなりました。
AIからみたら部分の定石という概念はなく盤面全体を見て一手一手の最善手という考え方になるので部分的には手抜きが最善手とされることが以前より多くなった印象があります。
青葉囲碁サロンでの一局、右下隅の変化も以前の定石事典が言っていることとKataGo師匠が言っていることが
全然違うのが面白い。
(再掲)
https://gokifu.net/t2.php?s=4411717903054157
(1図:実戦の変化)
この形は初見で勉強もしていなかったのですが、黒1という手をひねり出しました。
自分で考えて打った手にしては上出来でした。黒3と右辺に進出する手をみています。
白の4、6は良くなかったようで白8の後、黒Aと打てば黒十分な形でした。
(2図:昔の定石)
高尾紳路版の基本定石事典では黒1と横ノビから戦い、黒が悪くないとなっていますが、白8では白A、黒B、白Cもしくは単に白CのスベリでKataGoの評価値は互角のようです。
(3図:推奨図)
KataGoの推奨は明快で黒1、黒3、黒5の俗筋のアテを決め、黒7に継いで黒良しというものです。
基本定石事典ではこの形は白8で黒甘いとされていますが、白の配石が悪くないのに関わらず黒の評価値が75%ですので、この変化は決定版と言ってよいでしょう。
コメント
06月10日
18:41
1: 学園先生
3図のような手、自分で考えて打って怒られた記憶があります。。。
今は打ちたいように打てる時代ですもんね♪
06月10日
21:02
2: えどわーど
学園先生
アタリ、当たり、あたりって俗筋のオンパレードですもんね。アマチュアでも「こんなんで大丈夫かいな?」と不安になる手順です(笑)