4月の叶や杯の3局目です。
トーナメントではなく変則リーグ戦なので最低3局打てるのはありがたいです。
持ち時間は35分で岩手囲碁センターでは標準的な持ち時間です。
3局目は盛岡支部の強豪の一人Y野さんです。互先黒番です。
https://gokifu.net/t2.php?s=711728106757517
この方とは勝ったり負けたり良い勝負ですが、県大会でもベスト4に何度も勝ち進んだことがある方なので実績では格上のお相手です。
勝負を決めに行って決めきれなかったとき、
冷静に撤退するクールさが必要です。
そんな局面を反省を込めて振り返りたいと思います。
(1図:局面図)
形勢は少し黒が良いのは両対局者の共通認識で、白は勝負手気味に左辺に踏み込んできました。黒2とコスミつけて中央の石とのカラミを狙います。
ここで黒4のノゾキで決まったと思いました。白Aのタケフなら黒Bと出て白はCに切ることができません。
白からアの三々が気持ち悪いですが死ぬことがないことは読んでおきました。黒からはイのキリの味もあり、白困っただろうと内心ニヤリ。
白は長考の末白5のコスミの受け。これでどうも受かっている様です。
(2図:実戦進行)
黒はここで踏みとどまるべきでした。
しかし、(なにか手があるはずだ)と黒1から無理やり白を切断し、黒5のキリも行使しますが、みごとに白7まで白は自陣を支えきりました。
黒は持ち込みとなり形勢を損じました。
この後、黒aから符号順に利かして黒を整えて黒Aや黒Bのハネにまわればまだこれからの碁でしたが、この後黒は崩れてしまいました。
なお、白からのアの三々打ち込みは黒イの手があるので黒取られることはありません。
(3図:推奨図)
KataGo師匠に手直ししてもらいました。
黒13まで白の1子を取り込んでリードを維持して後半戦に臨みます。
この碁は黒粘りましたが、最後は時間がなくなり時間切れ負けでした。