えどわーどさんの日記

(Web全体に公開)

2025年
05月21日
02:21

奇妙なAI

ELF OpenGo v2との練習局。
Facebook AI Researchチーム(FAIR)が開発し2018年、初版のv0が韓国トップ棋士に14連勝、Leela Zeroに198勝2敗という成績を残しました。

v2は2019年当時、上野愛咲美女流二冠をして「奇抜なAI」「人間から最も離れたAI」と言わしめたAIソフトです。
その頃、上野姉さんはv1を愛用していたそうです。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01132/1224000...

今回も黒番。
https://gokifu.net/t2.php?s=1861747760886407

高目の構えに三々と恐らく最善手を打ってくるあたりさすがです。
50手くらいまではなんとか互角近くに渡り合えたのですが、中盤で力の差を見せつけられました。
中央に大きな地を作られては勝負あり。今回は玉砕はせずにヨセまで打ちました。

ヨセではユルユルの手を連発してきて盤面勝負まで接近しましたが、全く勝負になっていないのはあきらかです。
白ELFの勝ち(中国ルールで打ってきて自分の陣地に手を入れたりしているので日本ルールでは3.5目差になったがあまり意味はない)。

(1図:局面図)
白△と中空から臨んできました。
実戦は黒Aと応戦。
黒Cで隅をえぐる手もあるので下辺は必ずしも受けなくてもよいのですが、実戦は最終的に下辺の守りにまわりました。

より厳しく黒Bの右辺打ち込みも考えられました。

(2図:実戦)
★★★☆☆☆☆☆☆☆(黒評価値:32%、-1.5目)
黒7まで右辺を決めて、黒9と下辺を守りました。
まずまずの進行です。
白10のマゲに実戦ではAと守りましたが、3子は黒Cの味もあり軽く見て黒Bの大場先着が良かったようです。

黒Aのあと、白a、黒b、白cと中央の競り合いとなり、白に徐々にリードを奪われていきました。

(3図:検討図)
★★★☆☆☆☆☆☆☆(黒評価値:34%、-1.5目)
厳しい右辺打ち込みの図。
白4と下辺になだれ込まれますが、黒5から白の根拠を奪います。お互いバラバラに分裂しての戦いです。人間にはちと厳しいか。

コメント

2025年
05月21日
12:02

日経の記事の中では「奇妙な」ではなく、「奇抜な」と表現していますね。
この日記のタイトルの「奇妙な」は修正せず、本文のみ修正しました。