SAIとの練習局。
SAIと言えば、漫画『ヒカルの碁』のスタンド。
平安時代の天皇の囲碁指南役の藤原佐為(ふじわらのさい)。
Leela Zeroプロジェクトが下火になったころに現れた囲碁AIです。
黒番でした。
白80までで白勝率99.6%、15目のリードとなりました。
この後、白模様に特攻しましたが敢え無く皆殺しとなりました。
白番SAIの中押し勝ち。
https://gokifu.net/t2.php?s=2471747722540002
(1図:局面図).
黒1では右辺星に開けば普通でゆったりした流れでした。
実戦黒はスピード重視で左下の三々入り。
白8がバランスのいい距離感です。近づきすぎず遠すぎず。
今度は黒の距離感が試されています。
黒9と白10の交換は白を固めますが根拠の面ではプラス。
実戦は黒Aと攻めの姿勢。
この手は自身の石の強弱を顧みない疑問手でした。
黒CまたはDと守る手も頭をよぎりましたがしっくり来なかったのでハサミを選択したのですが・・・
(2図:実戦進行)
★★☆☆☆☆☆☆☆☆(黒評価値:20%、-4目)
黒1の反撃に対し、白2からのツケノビは自身を強化して下辺の攻めと右上への工作を狙っています。
黒7ツケが白を固めて悪手。単にアのトビくらいでした。
さらに黒9の並びは右辺の守りに偏りすぎでした。
白10と断点を守った形が下辺の攻めにも利いて絶好です。
(3図:検討図)
★★★★☆☆☆☆☆☆(黒評価値:40%、-1目)
KataGo師匠の手直しは黒1のカタツキ。
これも絶妙な距離感。相手への当たりは弱いですが、黒石を中央の広い方向に向ける感覚です。
また、自分の石が弱い時は弱い方から動くのが鉄則です。
白4のスベリで根拠を奪われますが、黒5と飛んでゆったりし、白6の守りを強います。
それから悠々と黒7等大場に先行して、ほぼ互角の進行でした。